ほとんどの人が「完全放置」でイザというとき「使えない」! 「スペアタイヤ」のチェック方法と交換時期
最近ではパンク修理剤が普及していて、スペアタイヤを積んでいるクルマはかなり減ってきている。それでもSUVといった大型&大径のサイズなどではスペアタイヤを積んでいるし、スズキ・ジムニーやトヨタ・ランドクルーザーなどは無事に帰るために、今でも積んでいる。
スペアタイヤはその昔はほかの4本と同じものだったし、1970年ぐらいからは応急用のテンパータイヤ(テンポラリータイヤ)が主流となっている。上記の大型SUVに積んでいるのも少々ユニークな形のテンパータイヤだったする。
いずれにしてもタイヤなので、管理が必要だ。怠るといざというときに使えなくて、積んでいた意味がなくなりかねない。
まずは空気圧管理だ。そもそもテンパータイヤの場合、ゴム部分のサイズがかなり小さいこともあって、ボディをしっかりと支えるために空気圧は高めで、420kPa(キロパスカル)というのが一般的だ。装着しているタイヤに比べて外側からの圧力がかからないので、標準タイヤほど抜けるのは早くはないが、それでも抜けるので半年ごとでの点検は必要。
表面にヒビが出てきたら交換が必要
また、車検時は必ず点検・補充しておきたいが、そこまでやってくれるかどうかで優良業者かどうか判断するポイントになったりする。
もちろんゴム製品なので劣化する。こちらもフロア下に入っているのが普通なので、紫外線による劣化はあまりなく、一般的なタイヤよりも寿命は長いが、それでも表面にヒビが出てきたら新品に交換する。
あくまでもタイヤなので、ディーラーやタイヤ販売店などで購入することができる。ただ、価格は高めなのもテンパータイヤの特徴だったりする。
そもそも自分のクルマがテンパータイヤなのか、パンク修理剤なのかをクルマを買ったらまずは確認しておこう。一般的には自分のクルマがどちらなのか知らない人がほとんど。そしてパンク修理キットならメンテは要らないとはいえ、こちらは事前に使い方を確認しておくと、いざというときに現場で慌てることはない。