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ホイールサイズの見方と確認方法・数字や記号が表す意味

ホイールサイズの見方を理解しておくと、自分の車のタイヤに適合・対応したホイールをスムーズに見つけられる。ホイールを購入する前に知っておきたいホイールサイズの見方をリム径・リム幅・フランジ形状・ボルト穴数・PCD・インセットなどの部位ごとに解説。

 

ホイールサイズの表記の見方を理解していますか

これからホイールの購入を検討するのであれば、自分のタイヤに適合するホイールを見つけるためにもホイールサイズの見方について、しっかりと頭に入れておきたいところです。

車初心者には少々難解なホイールサイズの見方や、ホイールナットのサイズについてまとめました。どの数字や記号がホイールのどの部位に該当するのか、専門家に任せるだけでなく、自分でも把握しておきましょう。

ホイールサイズの調べ方は?どこに表記されている?

そもそも、ホイールサイズがどこで確認できるのかわからないという方も多いでしょう。ホイールサイズが表記されている場所は製品やメーカーにより異なります。ホイールの裏側に刻印があったり、内側のリム部分にサイズステッカーが貼られているものがあったりと様々です。

なお、サイズ表記がどうしても見つからないという場合は、ネットで車種からホイールサイズを確認するのもひとつの方法です。

ホイールサイズの見方

ホイールサイズは以下のように表記されています。

ホイールサイズの表記

1:リム径

リム径の見方ホイールの縦の長さをインチ表記したのがリム径

リム径はホイールの直径(縦の長さ)をインチ単位で表示したものです。17インチのリム径の場合、1インチ=2.54cmですので431.8mm(43.18cm)となります。ホイールの組付けが可能なのはリム径が同じタイヤのみです。

インチアップとインチダウン

タイヤの外径はそのままで、ホイールのリム径を大きくし偏平率(タイヤの断面幅に対するタイヤの高さの比率)を下げることをインチアップ、逆にホイールのリム径を小さくし偏平率を挙げることをインチダウン(サイズダウン)と言います。

インチアップを行うと見た目がグッとお洒落になり、車体の安定性も向上しますが、タイヤが薄くなっているため、路面からの衝撃や走行音を感じやすくなるといったデメリットもあります。

インチダウンのメリットは何といっても経済的であることですが、インチアップした状態と比べるとどうしても見た目は劣ってしまいます。

2:リム幅

リム幅の見方ホイールの奥行をインチ表記したのがリム幅

リム幅はタイヤがはまるホイールの幅(奥行き)をインチ単位で表したものです。走行時の操縦安定性を維持するには、タイヤのサイズに適合したホイールのリム幅を選ぶことが非常に重要となります。

3:フランジ形状

フランジ形状はホイールとタイヤの接合部分の形状のことで、J、JJ、B、K、Lなどのアルファベット記号で表記されます。フランジ形状はメーカーやサイズにより決まっており、一般的なフランジ形状はJとJJとなっています。

4:ボルト穴数

ホイールのボルト穴数ボルト穴数は4穴・5穴・6穴が主流

ボルト穴数はホイールを取り付けるボルトを通す穴の数です。普通車の場合は4~5穴が一般的ですが、SUVなどの場合は6穴のものもあります。

また、中には8穴、10穴とたくさんの穴が空いているマルチホイールというものがあります。マルチホイールには4穴と5穴の両方に対応しているもの、P.C.D(後述参照)が100mm、114.3mmの両方に対応しているものなどがあります。

5:P.C.D(Pitch Circle Diameter)

P.C.Dの見方ボルトの中心同士を結んだ距離がP.C.D

P.C.D(Pitch Circle Diameter)はボルト穴の中心を結んでできた円の直径をmm単位で表示したものです。P.C.D値が違うと、ボルトの穴数が同じでもボルトの位置が違ってくるためホイールの装着は不可能となります。

車によってP.C.D 値は異なります。国産車の場合は100mmか114.3mm、RV車は139.7mmが主流ですが、輸入車であればこれらの値以外にも様々な種類があります。

6:INSET(インセット)

インセットとはリム幅の中心線からホイールの取り付け面までの距離をmm単位で表したものです。2008年7月11日にJATMA(日本自動車タイヤ協会)によって「オフセット」から「インセット」へと呼称が統一されました。

中心線よりも取り付け面が外側の場合はインセット(+)、中心線上の場合はゼロセット(0)、内側の場合はアウトセット(-)と呼ばれます。

アウトセットになるとホイールが外に出っ張る形となります。タイヤがフェンダー面からはみ出してしまうと車検に通らないので注意が必要です。

ホイールナットのサイズにも注目

純正のホイールナット自動車メーカー純正のホイールナット

ホイール本体だけではなく、車に取り付けるホイールナットにもサイズがあります。ホイールナットが自分の車と適合していないと、脱輪などのトラブル発生につながるため注意が必要です。

  • M12×P2 21HEX

上記を例とすると、M12はネジの直径(上記の場合12mm)、P2はネジの山と山の間隔(上記の場合2mm)、21HEXはナットの形状とナット径(上記の場合六角形の形状をしたナット径21mm)を表しています。HEXというのは六角形(hexagon)の頭文字のことです。

ホイールナットのサイズはメーカーや車種により異なる

ホイールナットのサイズは、以下のようにメーカーによってほぼ統一されています。

  • M12×P1.5…マツダ・ホンダ・トヨタ・ダイハツ・三菱
  • M12×P1.25…スズキ・スバル・日産

その他、軽自動車の場合はM10、大型車だとM14というように車種によっても左右されます。

また、ホイールナットにはサイズだけでなく、テーパー座ナット、球面座ナット、平面座ナットというように、ホイールとナットの接合面の形状にも種類があります。

最近では、他社ブランドの製品を製造するOEMの車メーカーも普及しています。車のエンブレムだけを見て勘違いすることのないよう、購入前には必ず製造元を確認し、ホイールナットのサイズや取り付け座面の形状が適合しているかどうかをチェックしましょう。

ホイール交換時にはホイールサイズを要確認!

ホイールのリム幅やインセットなど、自分の車のホイールサイズが把握できていれば、ホイールを交換した場合に状態がどう変化するかがある程度イメージできるようになります。

しかし、車種によってサスペンションとの間隔やフェンダーとの距離なども違ってきますので、専門家のアドバイスのもと、実際に装着してみてからホイール交換するのが最も安心でしょう。