エコカーって何?
環境問題に対する意識が高まるとともにエコカーの人気が増しています。しかしエコカーとはどのような自動車をいうのでしょうか?エコカーは名前のままエコロジー、環境に配慮した自動車です。ガソリン車またはディーゼル車は環境への負荷が大きく、排気ガスなど大気を汚染するとして問題視されています。加えてガソリンまたは軽油を使用することで二酸化炭素が排出され、温暖化が進むのも深刻な問題です。そこで環境への負担を減らした車として登場したのがエコカーです。
エコカーであるかどうかは国が認定し、認定された車は国からの補助や税制上の特典も受けられる仕組みです。国によっては、一定の低排出性能をクリアした代替燃料で動くものをエコカーと呼んでいます。日本では低燃費、低排出の車をエコカーと認定しているため、エコカーといっても様々な種類のものが登場しました。環境に優しいだけでなく代替エネルギーで走るのであれば、これから先、私たちが直面するであろう資源の枯渇問題にも対応することが可能です。現在各自動車メーカーで、日々研究が進められています。
エコカーとはどんな車?
環境に優しいエコカー
簡単に環境に優しいといっても様々なアプローチがあります。燃費を抑えた車から新しい燃料を動力とするものなど、いろいろなエコカーが販売されるようになりました。そんな中、天然ガス自動車は都市ガスの原料である天然ガスを燃料に走る車で、今までのガソリンと比較して二酸化炭素の排出量が3割減らすことができるといわれています。資源問題にも天然ガス自動車は対応可能です。石油が採れる年数があと50年程度といわれているのに対して天然ガスはシェールガスなどの開発の結果200年以上の埋蔵量があると期待されているのです。さらに天然ガスは産出地域が世界中にあり、一部の地域に埋蔵が集中している石油よりも多くの国から輸入することができるというのも魅力的な点でしょう。
また、走行中の排気ガスが一切発生しないエコカーが電気自動車です。これはバッテリーに蓄えられた電気で走る車です。車自体に発電装置を搭載したソーラーカーであればさらに環境への負荷は減るでしょう。
ハイブリッド自動車はエンジンとモーターなど2つ以上の動力を組み合わせて動く車です。その中でも家庭用のコンセントからバッテリーに充電できるのがプラグインハイブリッド車です。プラグインハイブリッド車は、他のハイブリッド自動車に比べて蓄電能力が高く環境に優しいのが特徴です。
また、化学反応で電気を発生させてモーターを駆動させるのが燃料電池車です。水と酸素を化学反応させて動力とするため二酸化炭素や大気汚染の原因になる有害物質を排出しません。2013年には世界初の燃料電池車のライン生産が開始しました。日本国内でもより高効率の燃料電池車の開発がすすめられています。水素自体を燃焼させることで動く水素燃料エンジンの開発もメーカーで進んでいます。メーカーが様々な方向から考えたエコカーが販売されるようになりました。エコカーへの需要は衰えず、これからも市場をにぎわせ続けるでしょう。