車検の期限が過ぎた!どうすればよいのかな?
車検の期限が過ぎたときの対処法は?
車検の期限が過ぎたら、どんな罰則があるのでしょうか。また、車検の期限が過ぎた車を再び走らせるためには、どのような対処が必要なのでしょうか。
車検の期限が過ぎたら、どんな罰則がある?
■車検には期限があります
どんな車も、使用しているうちに次第に劣化していきます。劣化がどんどん進んでいくと、車に不具合が生じるようになり、最悪の場合は大きな事故につながってしまうこともあります。このような車の不具合による事故を防ぐために、車をもつ人は定期的に「車検」を受けて車の安全性に問題がないかチェックしなくてはなりません。
車検の有効期限は車の種類によって異なります。例えば、バスやタクシーなど不特定多数の人を乗せて走る車の場合は、毎年車検を受けることが義務づけられています。一般的な自家用乗用車の場合は、初回は新車登録から3年、その後は2年ごとに有効期限が設けられているとのこと。車検の有効期限は、車検証や車のフロントガラス上部に貼られた「車検標章(車検シール)」に書かれているので、「自分の車検の期限がいつかわからない」という方はぜひチェックしてみてください。
■車検の期限が過ぎた場合でも、乗らなければ問題なし!
「うっかりしていて車検を忘れていた」なんてときは、どうすればよいのでしょうか。車検の期限が過ぎた車には、何らかの罰則が科されてしまうのでしょうか。
調べてみたところ、車検の期限が過ぎても、それだけで罪に問われることはないということがわかりました。車検の期限が過ぎた車に乗るのは法律違反となってしまいますが、所有している車の車検が切れただけでは違反にはならないということです。車検の期限が過ぎたこと自体は違反ではないなら、とりあえずは一安心ですね。車検切れの車に乗らないように気をつけて、冷静に適切な対応を行いましょう。
■車検の期限が過ぎた車に乗ったらどうなる?
「道路運送車両法」という法律に「自動車は、国土交通大臣の行う検査を受け、有効な自動車検査証の交付を受けているものでなければ、これを運行の用に供してはならない」という規定があります。これは、「車検を受けていない車は走らせてはならない」という意味です。つまり、車検の期限が過ぎた車を運転することは、道路運送車両法違反。この場合、「6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金」が科されるという決まりになっています。
なお、「強制保険」といわれる自賠責保険も、車検の際に契約を更新することが一般的です。そのため、多くの場合、車検の過ぎた車は自賠責保険も切れていることになります。自賠責保険が切れた状態で車を運転すると、これも法律違反となってしまいます。もし、車検切れに加えて自賠責保険切れで運転すると、この場合は「1年6ヶ月以下の懲役または80万円以下の罰金」が科されます。
さらに、車検や自賠責保険が切れた車を運転することは交通違反にも該当します。違反点数は6点で、免許停止(前歴ありの場合は免許取り消し)の処分を受けることにもなるので注意してください。
車検が過ぎた車、どうすればよいの?
■車検を受ければまた乗れるようになる
車検の期限が過ぎた車も、車検を受ければまた運転できるようになります。ただし、車を車検業者に運ぶときも、やはりそのまま公道を走らせることはできません。では、車検の期限が過ぎた車を車検業者に運ぶときはどうしたらよいのでしょうか。
1つ目の方法は、車検業者に依頼して、レッカー車で運んでもらうというものです。ただし、車検業者によってはレッカー車を用意してもらえない場合もあるそう。また、レッカー車は基本料金が1~1.5万円、これに加えて距離ごとに費用が加算されるなど、かなり費用がかかるというデメリットもあります。
2つ目の方法は、仮ナンバーの取得です。仮ナンバーとは、車検切れの車が一時的に公道を走るときに使用するナンバーで、市役所や区役所で申請することで取得できます。自分で申請を行うのはちょっと面倒な気もしますが、費用は1000円以下で済みます。なお、仮ナンバーの取得は、自賠責保険に加入していることが絶対条件。仮ナンバーの申請をする前に、まずは自賠責保険に加入するようにしてください。
■車検の期限が過ぎる前に、きちんと車検を受けよう
車検の期限が過ぎたって、車検を受ければまた車に乗ることはできます。でも、一度車検が切れると、仮ナンバーの取得やレッカー車の手配など、余計な手間や費用がかかることになってしまい大変です。車検切れになることのないように、車検は早めに余裕をもって受けるように気をつけましょう。
まとめ
車検の期限が過ぎた車は、所有しているだけでは問題ありませんが、そのまま運転すると法律違反となってしまいます。車検の期限が過ぎた車も、車検を受ければまた乗れるようになりますが、車検業者に運ぶときはレッカー車や仮ナンバーを使用し、車検切れのままで公道を走らせることのないように注意しましょう。