クルマも「タコ足」は危険だった! シガライターソケットの増設で使える容量とは
シガーソケットで使える電気の容量は決まっている
今や新車ではUSBが全盛の時代で、いわゆる12Vのシガーソケットが付いてないクルマも増えている。USBがあれば肝心のスマホの充電ができるし、車載グッズでもUSB電源のものが増えている。
しかし、USBだけでいいかというと、そもそも5Vで3A程度しか出ていないので、場合によっては役者不足なことがある。たとえばシガーソケットであればインバーターを使えば100Vが取り出せるのは災害時などには大きな武器になったりする。
純正でUSBのコネクターがなくて、どうしてもUSBが使いたいというか、通常はUSB機器の充電がメインという場合は、シガーソケットに挿して使用するUSBのソケットを使用するといいだろう。
そのようにして使っていくと、シガーソケットがひとつでは足りないことがある。ミニバンなどの大型車種であればふたつ付いていることもあるが、いずれにしても現在のUSBのようにあちこちに付いているわけではない。
全体で120W程度しか使えないので要注意!
そこで活用したいのが、シガーソケットの増設グッズだ。家庭の分岐タップや延長コードのように、ひとつの口から複数の口へと電気を取り出せるので、これを使えば複数のアイテムを使用することができるようになる。
一見すると便利に見えるこのアイテムも、注意すべき点がある。それが使用電流の合計だ。シガーソケットを増設して、色々なものを使えば使うほど、元のソケット内を流れる電流は増えていく(電圧は12Vで同じ)。そうすると配線にストレスがかかるし、途中に入っているヒューズが許容電流を超えて飛んでしまうこともある。
シガーソケットの場合、大きくても10A程度のヒューズだけに、つなぐアイテムの消費電力を確認して、複数の場合はすべてを足して大丈夫かを確認してから使用したい。ワット(W)にすると120Wなので、思ったよりも大きなものは繋げられないのであしからずだ。
また、ヒューズが飛ばなくても、配線が劣化していると発熱などもありうるので注意なのだが、家庭用の分岐タップなどもじつは許容が決まっているのでなんでもどんどんと挿せばいいわけではない。表示をよく見て、クルマでも家庭でも正しく使うようにしてよう。