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車で家電を使うには?意外と難しいカーインバーターの選び方

車中泊やキャンプ、長距離ドライブ、また不意の災害時などで、家庭用電化製品を屋外で使いたいと考えること、ありますよね。そんな時に便利なのが「車載インバーター」です。

 とても便利な車載インバーターですが、実はどんな家電でも使える、というわけではなく、電気製品の種類や数に合わせて、機種を選ぶ必要があります。

 そこで今回は、値段も機能も多岐にわたり、意外と難しい車載インバーターの選び方とポイントを解説します。

家電を車で使うには必須! 車載用インバーターの仕組みとは?

車用のバッテリーは家庭用電源と異なる「直流」。そのため、家電製品を使うにはシガーソケット等に差し込む車載用のインバーターが必要だ

 車載インバーターとは何かを知るためには、まず電気の種類について知っておく必要があります。

 一般的な乗用車に搭載されているバッテリーは「DC12V」、つまり直流12ボルト。これに対して一般家庭で使われているのは「AC100V」、つまり交流100ボルトになります。

 直流・交流というのは、電気の流れ方の違いです。

 直流は電気が常に一方向に流れているイメージ。対する交流は、電気の流れる向きや電圧、電流が、周期的に変化しながら、一定のリズムでプラスとマイナスが入れ替わりながら流れます。

 家庭用の電源は、コンセントプラグをどちらの向きに差し込んでも使えますが、これは家庭用の電化製品が交流用だからです。

 一方、車のバッテリーや乾電池を使った直流用の製品は、電池の向き(プラスとマイナス)に気をつけなければ、使うことはできません。

 つまり、車載インバーターとは、直流である車載バッテリーの電気を、交流の電化製品に使えるようにするために、電気の流れや電圧を変換する装置ということです。

もうちょっと詳しく! インバーター選びで重要なポイントは?

見た目は同じにみえる車載用インバーターながら、電気の“波形”タイプによって家電製品が使えるもの、使えないものもあるので要注意!

 車載インバーターを選ぶ際に重要なポイントとなるのが、「正弦波(せいげんは)・矩形波(くけいは)」の違いです。

 車載インバーターには、正弦波の波形で出力するものと、矩形波の波形で出力するものがあります。一般的には矩形波で出力する機種の方が、仕組みが簡単なので安価であることが多いようです。

 家庭用の交流電源は、規則正しくてなめらかな「正弦波」ですので、家電の多くは、この正弦波に最適化して作られています。

 そのため、「矩形波」で出力する車載インバーターで家電を使おうとすると、一部のテレビや炊飯器、電気ポット、電気毛布、電子レンジ、医療機器など、緻密な制御を必要とする電化製品が、使用できないこともあります。

 一方、ACアダプタを使用したノートパソコンやゲーム機、スマホやデジカメの充電などは、矩形波でも問題なく使用できることが多いようです。

 また、車載インバーターの商品説明を見ると、「擬似正弦波」や「修正正弦波」と記載されたものがあります。

 これは矩形波を使用して正弦波に近い波形を作り出すという仕組みですが、これらを使用すれば正弦波に対応した電化製品を問題なく使用できるわけではありません。

 車載インバーター購入時には、ご使用になりたい電気製品の種類によって、「正弦波」を出力する製品を選ぶべきか、「矩形波」を出力する製品でも問題ないのかを確認しましょう。

スマホ充電から大容量家電まで! 【シーン別】オススメ車載用インバーター 3選

 車載バッテリーの容量には限りがあります。

 そのため、ノートパソコンやスマホの充電といった消費電力の小さなものであれば問題なく使用できますが、炊飯器や電気ポット、ドライヤーなど消費電力の大きな家電を、車載バッテリーだけで使用するのは現実的ではありません。

 長期間、車中泊をする場合や、災害時に家電製品を使えるようにするには、サブバッテリーの購入も視野に入れて選ぶと良いでしょう。

 まずは、使用したい電化製品の容量や数を考慮し、それに見合ったインバーターを選ぶ必要があります。いくつか使用例を挙げてみましょう。

【1】ノートPCやゲーム機器、スマホ充電だけで良いならコレ!

 大容量の家電を使用しない方は、定格出力300W程度の機種がおすすめ。

 家族がそれぞれ使いたい場合のことを考えて、USBポートが複数口、装備されているタイプが便利です。

■BESTEK/カーインバーター 300W 車載充電器(MRI3010BU-E0)

【パワフルな出力】自動車のバッテリーのDC12V直流電力をAC100V交流電力に変換して定格消費電力300Wの電子機器に給電可能。USB 2ポート、ACコンセント 2口タイプ

【2】車中泊でちょっとした家電を使いたいならコレ!

 車中泊や電源のないキャンプ場を利用するとき、海水浴などのアウトドアレジャーを楽しむ際、また、災害時などの緊急事態にお湯を沸かしたり、電気毛布で暖をとったりなど、ある程度の電力が必要な家電を使えるようにしたいと言う方には、1000Wクラスの容量のインバーターを選ぶ必要があります。

 また、さまざまな家電を使用することを考え、「正弦波」出力の製品がおすすめ!

■SUDOKEJI/1000W 正弦波インバーター

定格出力:1000W、 瞬間最大出力:2000W 、出力波形:正弦波 、出力周波数:50Hz/60Hz。回路保護:入力低電圧警報音、低電圧遮断、過温度遮断、過負荷遮断、 短絡遮断 、入力過電圧保護機能など多彩な機能を持つ

【3】キャンプや車中泊などで、積極的に家電製品を使用したい方にはコレ!

 アウトドアを快適に過ごすため、家電製品を積極的に使いたい場合や災害時にもっと多くの人数に対応した備えをしたいという方は、大容量のインバーターが必須!

 同時に、サブバッテリーやソーラーパネルなどの本格的な充電システムを導入することも、視野に入れる必要があります。

■EDECOA/正弦波インバーター 3500W インバーター

12V・3500Wの純正弦波の電力インバーターで、電力供給先がないアウトドアでのボートトリップ、キャンプ、車内などに最適。使用方法はコンバーターをバッテリーに接続して、家電のコンピュータやヒーター、トースターなどの電子機器に接続するだけ。

◆  ◆  ◆

 車載インバーターはとても便利なアイテムですが、使い方を誤ると、思わぬ事故や火災に繋がる危険があります。

 大抵のインバーターには安全装置が備わっていますが、正しい使用方法やバッテリーの容量に充分注意しながら、安全に使用しましょう。